悩む前に病院へ相談することが、
赤ちゃんに出会うための
大切な第一歩です。
「なかなか妊娠できない」「私は不妊症?」と、お悩みではありませんか?10組の夫婦のうち、1組は不妊症で悩んでいるのが現状です。
不妊症は、決してめずらしいことではなく、身近な問題なのです。野村クリニックでは、妊娠できない原因を調べる検査から妊娠に導く人工授精まで、一般的な不妊治療を行っております。妊娠を希望されるご夫婦が早く元気な赤ちゃんに出会えるよう、相談し合いながらお手伝いいたします。
まずは悩まずにご相談ください。体外受精や顕微授精が必要な場合は、高次医療機関をご紹介させていただくことも可能です。
タイミング療法は、排卵の予測日に合わせて性交を行うことで自然妊娠を目指す方法です。月経周期や基礎体温から排卵日を予測する方法もありますが、病院で行うタイミング療法ではさらに多くの要素から排卵日を精密に特定します。
上記のことを基本検査などで確かめられた場合は、タイミング療法からスタートします。タイミング療法では、超音波検査で卵胞の大きさを計って十分に成熟したことを確認し、排卵日を正確に予測して、性交のタイミングをお伝えします。排卵と性交のタイミングを合わせれば、自然妊娠できる可能性があるからです。もし、排卵がない場合や排卵の状態がよくない場合には、卵胞の発育と排卵を促すために排卵誘発剤を併用する方法もあります。
女性の排卵状態が万全でない場合には、よりよい卵子ができるように排卵誘発剤やホルモン剤を使います。排卵誘発剤で卵胞を成熟させると、受精や妊娠の確率が高くなるからです。クロミフェン療法は、クロミッドという排卵誘発剤を月経開始の5日目から9日目までの5日間、1日1錠服用する不妊治療です。効果によっては、クロミッドを1日2錠に増量する場合もあります。
必要に応じてレトロゾールという薬や注射剤を使用します。
配偶者間人工授精(AIH:artificial insemination with husband’s semen)には、受精する場所によって、膣内や子宮頚管内、子宮腔内、卵管内、腹腔内、卵胞内など様々な方法があります。その中でも一般的な方法が、子宮内人工授精(IUI:intra uterine insemination)です。
子宮内人工授精は、マスタベーションにて採取した精液を洗浄・濃縮し、できるだけ多くの良好精子を排卵の時期に合わせて子宮内に注入する方法です。タイミング療法の次の段階あるいは第一の男性不妊治療とされています。
排卵誘発剤を使用して排卵させるのか、自然排卵に任せるのかを検討します。自然排卵の場合はこの時期の通院は必要ありません。次回の超音波検査のときにお越しください。
超音波で子宮内膜の状態や卵胞の大きさ、成熟卵胞の個数を確認します。また、排卵日を特定して人工授精のスケジュールを決めます。必要な場合であれば、排卵を促す投薬や注射も行います。
卵胞の状態や黄体ホルモンの補充が必要かどうかなど、様々な検査をして最終確認します。状態によっては投薬を行う場合もあります。その後、持参していただいた精子の状態を確認し、約1時間かけて精子を洗浄・濃縮。そして、処置室において人工授精を行い、今後の日程や注意事項をご説明し、処置後の内服薬を受け取っていただければ終了です。
人工授精の妊娠率は約10%程度です。人工授精を3〜5回施行しても妊娠に至らない場合、体外受精をおすすめしております。